こんにちは。
先日の豪雨災害を受けて、自宅の備蓄品のチェックを行いました。
な・なんと、保存していた水は、全て期限切れでした(T▽T)
ペットボトルの賞味期限って、約1年なんですよね。
2ℓの6本×2箱、全て捨てるにはもったいないし、本当に飲めないのでしょうか?
調べてみました(´∀`*)
結論としては、『賞味期限』なんで、味は落ちるが飲めるということでした。
この記事では、ペットボトルの水(一般的なミネラルウォーター)の種類と賞味期限の解説、そして備蓄・保存水情報についてをお伝えします。
賞味期限と消費期限について
まず、キャップやラベルに記載されている『賞味期限』と『消費期限』についてです。
決められた保管方法の下という条件付きですが、
要するにミネラルウォーターの場合、『賞味期限』なんで、期限を過ぎても飲めるということになります。
ただし、ペットボトルは通気性があるため、保存状況によっては匂い移りなどが懸念されるのと、内容量が気化して減ってしまうようです。
「賞味期限」とは、未開封の状態で、かつ容器に表示されている方法で保存したとき、おいしくお飲みいただける期限を示しています。賞味期限を過ぎたからといって、商品の安全性に問題を生じたり、すぐに飲めなくなるわけではありません。しかし、期限を過ぎると風味が落ちることがありますので、期限内にお召し上がりいただくことをお勧めしております。
一方「消費期限」は、未開封の状態で、かつ容器に表示されている方法で保存したとき、安全に食べることができる期限のことです。このため、食品衛生上の点からも「消費期限」を過ぎた食品は食べないようにしてください。一般的に、品質の劣化がはやい食品には「消費期限」、品質の劣化しにくい食品には「賞味期限」が表示されています。(全国清涼飲料水連合会)
ペットボトルの水は、4種類!
たかだか水といっても、4種類にわけて表示されています。
農林水産省の法令では、以下のようにミネラルウォーターの品質表示ガイドラインがあります。
ア.特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないものにあっては、「ナチュラルウォーター」と記載すること。
イ.ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)をいう。)を原水としたものにあっては、「ナチュラルミネラルウォーター」と記載することができる。
ウ.ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためにミネラルの調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているものにあっては、「ミネラルウォーター」と記載すること。
エ.ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外のものにあっては、「飲用水」又は「ボトルウォーター」と記載すること。
要するに、
A ナチュラルウォーター:地下水。濾過、殺菌処理以外行っていないもの。
Aー1 ナチュラルミネラルウォーター:地下水(ナチュラルウォーター)でも、特にミネラル分が多く含まれるもの(天然)
Aー2 ミネラルウォーター:ナチュラルウォーターに、ミネラル分等の調整を行ったもの(人工)
B ボトルウォーター:地下水以外の水
一般的に、ペットボトルの水として日ごろ飲んでいるのは、ほとんどがナチュラルウォーターということになります。
EUのミネラルウォーター VS 日本のミネラルウォーター
ここでいうのは、一般的に『ミネラルウォーター』と言っている、厳密には『ナチュラルウォーター』のことを意味します。
日本とヨーロッパの基準は多少違っており、ミネラルウォーター先進国のヨーロッパでは、味や風味が優先された基準となっています。
日本は、安全第一といったところでしょうか。 エビアンHPによると、 ヨーロッパのナチュラルウォーターは、殺菌処理をされていません。
勿論、水源の基準はEUの基準が厳しのですが、雑菌の混入に対する予防は日本が優れていると言えそうです。
【まとめ1】賞味期限切れのミネラルウォーターは…
- 普通に室内で保管した場合、ペットボトルの水は賞味期限が切れても飲めます。
- 年単位で期限を過ぎたものは、トイレや洗濯用の水に使う方が無難です。
15年保存できるペットボトルがあるんです!
洞爺湖サミットで提供されたナチュラルウォーターということで、味や安全性についてお墨付きを頂いたような水です。
シュリンクキャップ・ラベルを使用しているので、15年も長期保存ができるんです。
シュリンクとは?
「シュリンク」とは「縮む」という意味です。シュリンクキャップやラベルは、熱で縮む作用を活かして包装する技術です。ピッタリと密着してくれるので、ペットボトルの強度が高くなり、長期保存を可能とします。
一般的なミネラルウォーターよりも割高ですが、賞味期限のチェックや買い替えの手間を考えると、コスパは良いと思います(´∀`*)
【3つの理由】ウォーターサーバーも備蓄におすすめ!
最近はやりの宅配ウォーターサーバーも、水の備蓄に適しています。
理由①: ボトルの滅菌処理がしっかりしている。
開封しない限り安心で、一般的には未開封なら1~2年の賞味期限です。(ペットボトルより長いです。)
理由②:雑菌が入り難い構造。
ウォーターサーバー内では、極力空気に触れないような構造になっています。また浄化フィルター機能もあり、劣化スピードが通常のペットボトルよりは明らかに遅くなります。(開封後は、2週~1ヶ月以内に飲みきるように勧められています。)
理由③:使いながら備蓄できる。
自分で購入するペットボトル水に対して、定期購入するウォーターサーバーでは、使いながら備蓄できるメリットがあります。おまけにサーバーのメンテナンスもしてくれます。
個人での管理だとついつい忘れてしまうことも多いのですが、定期スケジュールが組まれている場合は、常に新しい水を飲みつつ備蓄水も確保できるという点で、一石二鳥です。
マンションに住んでいると、ビルトイン浄水器が設置されており、ウォーターサーバーは必要ないと考えがちです。 しかし、ビルトイン浄水器は、断水になると当然使えませんよね。そこで登場するのが、ウォーターサーバーじゃないでしょうか。
【まとめ2】水の備蓄も分散化が大切!
災害時の備えとして、水の備蓄はとても大事です。
備蓄水の目安:1人3ℓ×3日分=9ℓ
3人家族だと27ℓは、最低限必要ということになります。つまりペットボトル(2ℓ)の14本分です。
全てをペットボトルで備蓄すると、いざ使う段になって期限切れなんてことになり兼ねません。また地震の影響などで、保管場所にトラブルがあって使用できないという状況も予想されます。
ウォーターサーバーと組み合わせることによって、常に新鮮な水を確保しつつ、一部はしっかり場所を変えて保管する。つまりリスクの分散化につながり、安心です。
災害時の給水所についても書いています。
