こんにちは、酔いネコです。
きようは、多汗症の子の中学受験において、ぜひ気を付けてほしいことを、私の失敗談をもとにお話しします。
これから中学受験を控えているお子さんの、お役に立てれば幸いです。
・・・・
多汗症を抱えていると、日常生活何かと不便なことがついて回りますよね。
その中でいちばん困るのが、紙が破ける問題です。
テストを受ける時は、答案用紙がグチョグチョ・ベラベラにならないよう、気になりますよね。
大学受験の場合は、意外と多汗症にも配慮されています。(大学入試センターのサイトには、病気や身体状況で配慮を要する場合について記載があります)
しかし、中学受験はそうはいきません。
それは学校の裁量による部分が大きいからです。
私の子供が中学受験をしたのは、10年前です。
なんだ、すごい昔じゃないか!と、言わずにお付き合いください。
中学受験はほとんどが記述式です。
国語なんて、小さい解答欄にびっしりと答えを書かないといけません。
それに加えて、受験当日の持ち物が、厳しく制限されているパターンが多く、机の上には、筆記用具とティッシュペーパーの中身のみ出して良いということになります。
多汗症の場合、想像を超えた量の汗が出るので、ティッシュペーパーで汗対策をしようとすると、ひと教科当たり数パックのティッシュが必要になります。
中学受験は、受験説明会が実施され、その際に相談や質問を受けつける学校がほとんどです。
そこで、私は担当の教頭に、試験当日のハンカチ使用についてお伺いを立てました。
すると
「無地のハンカチであれば問題ないこと。当日試験の前に、試験監督官にひと言ハンカチを使用する旨を伝えること」
を指示されました。
そこで、白無地のタオル地ハンカチを準備して、本番に臨みました。
・・・
しかし、子供は落ち込んで帰ってきました。
試験監督官が、ハンカチ使用を認めてくれなかったとのこと。説明会で教頭に許可をもらったと主張しても、聞いてもらえなかったと…
仕方ないからあるだけのティッシュと問題用紙を手の下にひいて書いたけど、消しゴムを使ったところはちょっと穴が空いてしまったし、答案用紙が湿っていると鉛筆書きがちょっと見えずらくなっていたと、話していました。
なぜ?
どうして??教頭に確認したのに(T_T)
ただでさえ緊張する受験の日に
勇気を出してハンカチの許可を求めたのに
許可されずに
それでもあきらめずに試験に臨んだわが子に胸が熱くなりました。
ティッシュペーパーは、ハンカチがあるからと2パックしか持たせていなかった自分の甘さに腹が立ちました。
学校に異議申し立てをしようと思ったのですが、翌日には結果が出るので今更遅いと断念しました。再試験があれば、異議申し立てによって受験させてもらえるかもしれませんが、首都圏の中学受験は一発勝負。
終わりました。
結果はダメでした。
汗対策がうまくいっていても、もしかしたら落ちていたかもしれません。
でも持てる力を十分発揮させることができなくて、親としてとても口惜しく感じました。
子供は、ずっと目標にしてきた憧れの学校でしたが、こんなわからずやの先生がいる学校はこっちから願い下げだと、いってくれましたが…
ただ親としては、何年たっても罪悪感のようなものが残っており、ふとしたときに、後悔の念がわいてきます…
ですから、私のように思いをしてほしくないと思い今回のテーマとしました。
多汗症のお子さんが中学受験をするときは、十二分な対策をしてください!!
無地のタオルハンカチやたくさんのティッシュペーパーはもちろんですが、多汗症の診断書もって、学校側に試験当日のハンカチの使用許可を示す文書のようなものを準備してもらうよう事前に相談しておくことをお勧めします。
いくら口頭で許可をもらったといっても、監督官が信じなければそれでおしまいです。
試験場に入ってしまうと子供ひとり、緊張のなか余計なストレスを与えないよう万全な対策をしてください。
汗止めの薬を飲むという手もありますが、この薬は喉が異様に乾くし頭もボーっとします。食事の有無によっても効き方が違うのでお勧めしません。それに子供への使用は疑問です。
イオントフォレーシスを事前にやっておく方法も、あまりお勧めしません。それは、経験上施術時期によっては汗疱が手にできてしまって、爆裂にかゆみが出ることがあるからです。それに通院で貴重な時間を使わせるのも気がかりですし(中学受験生はとにかく忙しい)
もうひとつ、多汗症あるあるですが、手のひらからの汗にホトホト困っているにも関わらず、汗が出ている方が体調的にも気分的にもいいことが多いんです。ですから無理に汗を止めようとせず、出た汗の対策をとるのが良いと思います。
子供の頑張りをしっかりと発揮できるよう、環境を整えてあげられるよう、考えられる対策は全て取ることをお勧めします。
私のようにいつまでも後悔しないように…
この記事が少しでも受験生のお役に立って、志望校への切符を手に入れることをお祈りしています。
