こんにちは、絶賛汗かき中の酔いネコです。
重度の多汗症の私は、季節に関係なく滝のような汗をかいています。
それも、全身から…
50年近く汗かきとして暮らしていると、色々諦めたり慣れたりしているのですが、ワキ汗だけは、かなりストレスを感じます。
ワキの汗ジミは、人目について恥ずかしいし、なんといってもニオイを発生するので、尋常じゃないくらい気を使っています…
これまで色々な制汗剤を試してきましたが、今までのところ満足いく効果があったのは、『ボトックス注射』と『パースピレックス(デトランスα)』の2つです。
現在使用中の『パースピレックス』は、使い始めて約5か月経ちましたが、今年の猛暑でも効果が続いています。
ワキ汗のコントロールが出来ると、今まで後回しにしていた顔汗と頭皮からの汗が気になり始め、全身の汗に効果がある『内服薬』に興味を持ちました。
そんなわけで、『内服薬』について調べてみたところ、しっかりと全身への制汗効果があることがわかりました。
本記事では、重度の多汗症である私に効果があった『ボトックス注射』と『パースピレックス』、それから使ってみようと考えている『内服薬 プロ・バンサイン』の情報についてまとめていきます。
【ワキ多汗症】おすすめできるワキ汗対策
詳しい使用感については、それぞれ記事にしています。興味のある方は、覗いてみてくださいヾ(´▽`;)ゝ


ボトックス注射

まずは、ボトックス注射です。
効き目は強力です。でも皮下注射なので痛いです…
ボトックス注射は、ボツリヌス菌により産生されるA型ボツリヌス毒素から作られています。
発汗や筋収縮に関係する、末梢神経の働きを抑制することによって、汗を止めたりしわを目立たなくします。
効果は約4ヶ月程度。
残念ながら何回か続けていると、だんだん効かなくなる人がいます。
費用は、原発性腋窩多汗症の診断がつけば、皮膚科で保険診療が可能です。
皮膚科での保険診療であれば、血液検査は3割負担で2,000円程度、ボトックス注射は22,540円でした。
美容外科は自由診療なので、施設によって差があります。注射液(アラガン社のボトックス、韓国のリジェノックス等)や使用量によって差がありますが、50,000円から100,000円程度が多いです。
副作用は、内出血やアレルギーです。
注射は痛いし、皮膚科に行くのはちょっと面倒ですが、次のような方にオススメです。
- 1年に2~3回の施術で、ワキ汗から完全に解放されたい方。
- 痛みを我慢できる方。

パースピレックス

制汗効果は、個人的にはボトックス注射に匹敵すると思っています。
私は、ボトックス注射が効かなくなってきたので、それに変わる制汗剤を探しまくり、パースピレックスにたどり着きました。
今は、パースピレックスを週に2度ほど使うことで、ワキ汗をコントロールしています。
パースピレックスは、アルミニウム成分がワキの汗腺に蓋をすることで汗を止める、デンマーク生まれのデオドラント剤です。
皮膚科でも自費購入できます。
通販会社のユーアップで購入する場合、『デトランスα』として注文するのですが、『デトランスα』と『パースピレックス』は、同一です。デンマークで開発された『パースピレックス』を、ユーアップ社が『デトランスα』として輸入販売しています。
【使用法】
Step1:夜入浴後、ワキに塗布し、ドライヤーで乾かします。
Step2:翌朝、シャワーで洗い流します。
効果が出るまでStep1&2を繰り返し、効果を感じたら2~3日に1回というように間を開けて、自分にあったサイクルを見つけます。
たったこれだけなんですが、多汗症だとドライヤーで乾かしているそばから汗が出てくるんですよね…
使い始めの頃は、片わきを乾かすのに5分以上かかっていました。効果が出てくると、汗の量が減るのでだいぶ早くなります。
値段は、4500円前後です。通販では2000円くらいから販売されていますが、正規販売店の方が安心ですよ。
副作用は、なんといっても痒みです。
痒みは、塗りすぎたり洗い流しが不十分な時に出やすいようです。
使用法が面倒ですが、重篤な副作用はありませんし、通販で簡単に手に入ります。
このような方にオススメです。
- 皮膚科に行く時間がない方。
- 副作用が気になる方。
- 痛いのが苦手な方。
- 朝、シャワーを浴びて外出する方。

アルコール過敏症の方は使えないので、同じアルミニウム製剤で、ポーランド製の商品もあります。
内服薬 プロ・バンサイン

最後に、内服薬 プロ・バンサインです。
抗コリン薬という種類で、副交感神経を亢進させるアセチルコリンを抑えて、発汗を抑制します。胃潰瘍等の胃腸の痛み止めや夜尿症にも使われているお薬です。
服用後1時間ほどで効果が現れ、5~6時間効果が持続します。
主な副作用として、眼の調節障害、口渇、便秘、排尿障害、発疹などが報告されています。
緑内障の方は使えません。
- 全身の汗をしっかりと抑えたい方。
- アルコールアレルギーがあって、外用剤は使えない方。
個人輸入するサイトもあるようですが、保険診療で処方してもらえるし、なんといっても内服薬なので副作用が心配です。皮膚科を受診して、相談することをお勧めします(・∀・)
まとめ
簡単に表にまとめます。
ボトックス注射 | パースピレックス | プロ・バンサイン | |
皮膚科受診 | 要 | 不要 | 要 |
金額 | 1回20000円程度(保険診療の場合) | 1本4500円程度 | 保険によって差あり(薬価1錠10円程度) |
効果 | 4ヶ月前後 注射した場所のみ | 2~3日 塗布した場所のみ | 5時間程度 全身に効果あり |
デメリット | 痛い 高額 | 痒み | 効果・副作用個人差有り |
以上、重度多汗症の私にも効果が合ったワキ汗対策のまとめと、全身の汗の抑制に効果がある内服薬についてまとめました。
皮膚科学会の『原発性腋窩多汗症の治療アルゴリズム』では、最初にアルミニウム製剤を使うことが推奨されているので、まずは塗るだけ簡単な『パースピレックス』から始めてみてはどうでしょう。
本記事が、多汗症で悩んでいる方のお役に立つことを祈ります(・∀・)
皮膚への塗布剤『パースピレックス』は、こちらから↓

ボトックス注射のご相談は近くの皮膚科でいいと思いますが、汗治療の美容外科を参考までに↓
