人間ドック

バリウム検査を受けるコツ

こんにちは、酔いネコです。

1年に1回の人間ドック、受けていますか?

採血検査、レントゲン検査、心電図検査等いろいろありますが、中でも憂鬱なのが胃のバリウム検査ですよね。

今回は、胃の検査・バリウム検査についての手順と受ける際のコツをお伝えします。

 

バリウム検査とは

私たちがバリウム検査と呼んでいるのは、正式には上部消化管造影検査と言います。硫酸バリウムという造影剤を飲んで、食道・胃・十二指腸をチェックするための検査です。

通常のレントゲン(X線)では、消化管、特にその粘膜の状態は映らないので、バリウムを飲んで流れ具合をみたり、粘膜の表面にバリウムを付着させて、その凹凸の状態から癌や潰瘍・胃炎等を診断するという検査です。

被曝量は?

放射線医学総合研究所によると、日本で自然放射線による被曝量は全身に、年間約2.1mSv、一方バリウム検査では、局所に約1.0mSvです。また、100mSv以上の被曝で、がん死亡のリスクが線量とともに徐々に増えることが明らかになっているとも報告されています。

以上から考えると、妊娠中などの特殊な状態でない限り、発がんという点では、さほど心配無いように思えます。

検査の手順

日本消化器がん検診学会関東甲信越地方会による、胃X線検診安全基準によると、検査の手順は以下の通りです。

 

バリウム検査を受けられない例

安全上問題がある場合には、希望しても実施不可となってしまいます。多少検診施設によって差があるようですので、実施要項をよく確認し、必要に応じて前もって問い合せておいたほうが安心かと思います。

バリウム検査実施不可例

  • バリウムアレルギー
  • 消化管疾患:腸閉塞・炎症性腸疾患・大腸憩室炎・消化管手術後等
  • 高血圧:180/110mmHg以上
  • 便秘:3日以内に排便がないと不可
  • 当日の喫煙:胃液が増えてバリウムが胃粘膜に付着しづらくなるため、不可のことあり
  • 前日夜からの絶食が守れてないとき

ほか、治療中の病気によって不可となる場合があります。特に内服中の場合、内服薬の飲み方の指定(時間等)がある場合もあり、前もって検診施設もしくはかかりつけ医との相談が必要です。

 

バリウム検査のコツ

バリウム検査を受ける際、辛い試練って、以下の3つだと思います。

  1. 発泡剤を飲む。
  2. バリウムを飲む。
  3. ゲップを我慢する。

それぞれについての、私がおすすめするコツです。

発泡剤を飲む。

発泡剤は、施設によって薄めたバリウムで飲む場合と、消泡剤(液体)で飲む場合があります。飲み方によっては、口の中でブクブク発泡したりして、とても苦しい状況になってしまいます。

これは経験上、舌の奥の方に発泡剤を置いて、一気に飲んでしまうのが楽なようです。

要するに、発泡剤が膨らむ前に流してしまう!ということです。

クロネコくん
クロネコくん
発泡剤と消泡剤を合わせて飲むっておかしな感じですが、発泡剤で胃を膨らませて観察しやすくする一方、小さな泡は粘膜の評価に邪魔なので消泡剤で消すということらしいです。

 

バリウムを飲む。

バリウムは、ドロっとしていて、味はないし、はっきり言ってまずいです。

これは、少しずつ飲むのではなく、かえってゴクゴク飲んだほうが、飲み込みやすいです。

事前にブルガリアヨーグルト®で、飲み込む練習をしていても良いと思います。粘度的には同じくらいの感覚です。

酔いネコさん
酔いネコさん
飲むヨーグルトではなく、食べる方での練習が有効です。

 

ゲップを我慢する。

実はこれが一番難しいかもしれません。

炭酸に弱い方は、炭酸水で練習するのも良いですし、ゲップが出そうになったら若干顔を下向きにすると抑えられます。

 

バリウム検査を受けたあとの注意

検査が終わっても、まだ油断してはいけません。

しっかりバリウムを排出しないといけません!

検査機関で渡された下剤をしっかり飲んで、水分を多めに取ることが肝要です。

アルコールを禁止している機関もありますが、要は脱水にならないようにということらしいです。

とりあえず、排便があれば問題はないようで、一気に出来ってしまう人、排出までに数日かかる人と個人差があるようです。

排便時、便器に予めトイレットペーパーを敷いておくことをおすすめします。

バリウムは粘度が高く重たいので、一気に出た場合、水で流れにくい場合があるんです/(-_-)\

ペーパーを敷いておくと、スルッと流れますよ。

 

まとめ

嫌なバリウム検査ですが、少しでも楽に受けられるといいですね。

あとは、リラックスして放射線技師さんの指示に従ってくださいヽ(*´∀`)ノ

発泡剤は、できるだけ舌の奥の方に置いて、一気に飲み込む。

バリウムは、ゴクゴク飲む。(ヨーグルトでの練習も有効)

ゲップの我慢は、少し下向きで若干楽になる可能性あり。